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2014.2.24-3.2
飯村隆彦のあいうえおん3次元
PLACE Mでの2012年につづいて、2回目となる個展、今回は主に新しく試みた、「あいうえおん」3次元化の作品とパフォーマンスをみてただきたい。
携帯デバイスを使って、テーブルに並べたひらがな・アルファベット・顔画面3種類の「あいうえおん」カードに、カメラをかざすと、画面上に3次元のイメージがそれぞれの声とともに飛び出してくる。
観客が自由に、「あいうえおん」のカードをかき回して、自分なりの「あいうえおん」の合成されたイメージを楽しむことができる。6つの母音を組み合わせて「あい」「いえ」「あおい」などの言葉と声の合成を試してみてはどうでしょうか。
既成の3次元像を再現するのではなく、言葉、声、イメージが一体となって、パフォーマンスするところに、面白味があります。
また、「あいうえおん」と並んで、展示する「400 Frames」は文字通り、日本語の原稿用紙を、フィルムのスコアとして、活用したアイデア。1970年代に作った「紙に書かれた映画」で、原稿用紙のコマをフィルムのコマに、その間の細いミゾをサウンド・トラックに見立てたものです。(飯村隆彦)
【平面作品】
あいうえおんAIUEONN(シルクスクリーン)
400frames(フィルム・スコア)
【立体作品】
Back to Front (プレキシグラス)
1 Second Loop (=∞)(オブジェ)
【映像作品】
AR あいうえおん パフォーマンス(2012年 英国)
協力:PLEXUS http://www.d-plexus.com
euphonic http://www.euphonic.co.jp
2014年3月1日(土) パフォーマンス&トークショー
・パフォーマンス「AR あいうえおん」
・トークショー 飯村隆彦×草原真智子(早稲田大学文学部教授)「言葉と3次元映像」
開 場 18:30
開 演 19:00
参加費 1,500円
*変更・キャンセルの際は早めにお知らせください。
下記フォームもしくはtalkshow@placem.comまでお申し込みください。
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飯村隆彦(いいむら たかひこ)
1960年代に8ミリや16ミリの前衛映画を個人で制作し、 自主上映活動を行なう。上映によるパフォーマンスも早くから行ってきた。1964年に実験映画集団「フィルム・アンデパンダン」を結成し、東京の紀伊国屋ホ?ルで日本の個人映画史上最初の 実験映画祭を行なった。1965年、実験映画「LOVE」 が、ニューヨークの実験映画のリーダー、ジョナス・メカスによって高く評価された。
1966年にはハーバード大学国際セミナーに招待されて渡米、1973年、ドイツアカデミ?の招きで、1年間ベルリンに滞在、キネマテ ?クやベルリン芸術アカデミ?で個展上映、74年にはパリのシネマテ?クやポンピドウ・センタ?などでも個展上映を行なった。ニューヨークでは1974年に近代美術館、79年には ホイットニー美術館で個展とパフォーマンスを行なって、個人映画 作家として、国際的に評価された。
近年はデジタルHDビデオカメラでの作品作りやAR技術を使ったパフォーマンスにも意欲的に取り組んでいる。
〈トークショーゲスト プロフィール〉
草原真知子(くさはら まちこ)
早稲田大学文学部教授 (メディア論研究/メディアアート・キュレーター)
東京生まれ。国際基督教大学教養学部自然科学科卒業(数学及び科学史専攻)。のち美術を学ぶ。工科博士(東京大学)。
1983年から主にメディアアート・キュレーターとして主にCG、マルチメディア、インタラクティブ・アートの分野で活動してきた。現在は芸術と科学技術、文化論、社会論の境界領域としてのディジタルメディア論の研究と、その実践としてのキュレーションに取り組んでいる。
科学万博(筑波)、世界デザイン博(名古屋)、東京都写真美術館、NTT/ICCなどの他、国内外で 企画展示、プロデュースに関わり、SIGGRAPH, Ars Electronica, SFMOMA, ISEAなど国際公募展の 審査や海外での講演も数多い。