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2011.01.24-01.30
「角の煙草屋までの旅」は、1980年にカメラ毎日連載された作品で、須田一政氏の作品の中で一つの転機になった作品だったと言えるだろう。
須田一政氏は、6X6フォーマットを表現手段として使用した日本で最初の写真家とも言われているが、この「角の煙草屋までの旅」は、ライカを使い35フォーマットでの最初の長期連載作品だった。
連載終了後、写真集に纏めると言う話があったが、当時の事情でそのままになってしまった。また、展示も部分的な小規模な展示は行われたが全作品の展示は行われず、歴史の中に埋もれて行ってしまった。
PlaceMではこの歴史に埋もれた名作に今一度光を当て、初の全作品展示を行い、写真集を刊行致します。
「角の煙草屋までの旅」は、日常への旅、日々写真のルーツと言っても過言ではなく須田作品を語る上で外すことの出来ない作品であろうと思います。
1月29日(土)須田一政 x 瀬戸正人トークショーを開催致します。
詳細は後日PlaceMのトークショーページにて。
須田一政 すだ・いっせい
1940年 東京生まれ
1962年 東京綜合写真専門学校卒業
1967−70年 演劇実験室 天井桟敷(寺山修司主宰)専属カメラマン
1971年 フリーとなる
1976年 「風姿花伝」により日本写真協会新人賞受賞
1983年 写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞受賞
1985年 写真展「日常の断片」等により第1回東川賞受賞
1997年 写真集「人間の記憶」により第16回土門拳賞受賞
現在 大阪芸術大学写真学科教授
千葉市在住
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